前回の記事で消防士採用試験の試験科目についてはわかりました。
このうち、教養試験について、具体的な問題を見てみましょう。
なお、論文と面接については、個別に対策を立てた方がよいです。本の紹介やコツなどまた書きます。
どの科目がポイントなのか
科目は以下のとおりでしたね。
一般知能 | 文章理解 | 現代文・古文・英文などの読解力を試すもの |
判断推理 | 論理的なパズルに似たもの | |
数的推理 | 数学的なパズルに似たもの | |
資料解釈 | 表やグラフを用いた資料の読み取り問題 | |
一般知識 | 社会科学 | 政治、経済、社会 等 |
人文科学 | 思想、日本史、世界史、地理、文学・芸術 等 | |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学 等 |
この中でポイントは判断推理と数的推理です。
教養試験は40問ほど出題され、全体で6割以上取れれば合格です。
その中で判断推理と数的推理が7問ずつくらい出るので、一科目当たりの勉強効率がよいのです。
また、一般知識では、社会科学、人文科学、自然科学からそれぞれ6〜7問ずつ出ます。
したがって、文系出身の人は社会科学と人文科学、理系出身の人は社会科学と自然科学、3分野のうち2分野で8割くらい目指しましょう。
そうすれば、全体で6割くらいは取れます。
各科目の問題
以下、全体をざっと説明しますが、個別の科目の対策と参考書についてはまた別の記事で説明します。
文章理解
論理的に書かれた現代文・英文・古文の長文について、正しい順番に並べ替えたり、正しく要約している選択肢を選んだりする問題です。
高校レベルで解ける問題になっています。
判断推理
論理パズル、脳トレのような問題です。
A、B、C、D、Eの5人のうち、嘘をついている者が2人いる。5人がそれぞれ次のように話しているとき、本当のことを言っているのは誰か。
といったような問題です。過去問をこなすことで慣れます。
数的推理
算数や数学の文章題のようなものです。
A君は池の周りを毎分100mで歩き、B君は毎分80mで歩く。B君がA君より100m前から出発したとき・・・
といったような問題です。これも、過去問をこなすと昔の記憶が蘇ってきます。
資料解釈
表やグラフの読み取り問題です。
見たままなので落ち着いてやれば対策不要ですが、配点が低いので無理に答えようとするのは禁物です。
社会科学
政治、経済、社会の科目です。
基本的には、高校の政経と現代社会の範囲ですが、政治は日本国憲法について出題があるので、少し勉強が必要です。
人文科学
日本史、世界史、地理ですね。
これも、高校までの範囲が対象です。家にまだ教科書が残っていれば、それで勉強できます。
自然科学
数学、物理、化学、生物、地学ですね。
ここも高校までの範囲で、しかも、出るところがだいたい決まっています。
大学受験の参考書がそのまま使えるでしょう。
まとめ
判断推理と数的推理は独自の勉強が要りますが、その他の科目は基本的に高校の復習をして過去問を解けば大丈夫なものばかりです。
慌てなければ大丈夫なのでしっかり準備しましょう。