消防士の結婚式はじつに楽しいものです。もともと体育会系の消防士なので、余興は特に独特のものがあります。
かっこいい制服や、余興など、実際どのような雰囲気なのでしょうか。
礼服を着る

消防士の結婚式で、新郎がお色直しで着る服として多いのが『儀礼服』です。
この儀礼服は、式典や出初式といった行事に着る制服です。
普段あまり着る事がなく、また一般の方もなかなか見る機会がないのでとてもかっこよく見えます。
儀礼服を着ることによって『消防士と結婚したんだ』と、新婦や新婦方の親族にも安心と信頼感を与えます。
この儀礼服は、本部によって貸し出していたり、先輩から伝統的に受け継いでいることもあります。
余興で出初式やレスキュー

結婚式といえば、友人などによる余興があり、大いに盛り上がります。
消防士の結婚式の余興も、とても味があって楽しいのです。
消防士の結婚式の余興の王道があります。
まず新婦を要救助者と見立てて、消防士である新郎の同僚たちが、防火服などを着て式場内に入ってきます。出席者に声をかけたり笑いを取りながら新婦のところまで来て新婦を発見します。
そして、同僚の力では新婦を助けられないので、代わりに新郎に人工呼吸という名のキスをして新婦を救うという流れです。
最近は、この流れをアレンジする消防士も増えています。いずれにせよ、とても盛り上がるので賑やかな式となります。
体育会系な盛り上がり

体育会系なので、お酒の勢いや笑いを取るために脱ぐこともあります。
しかし、出席者の中にはそういうノリについてこれない人も少なからずいます。
また、両家の親族からすれば、あまり気分のいいものとはいえません。なので、新郎は出席者に配慮する面でも、余興を頼む際に、行き過ぎた演出が無いよう伝えることも重要です。
もし消防士になって同僚の結婚式で余興をすることになれば、盛り上げるのは構わないのですが、あくまでも主役は『新郎新婦』にあるということを忘れてはいけません。
楽しく、そして周りにも気を遣える素晴らしい式にしましょう。