消防士の年収は大卒と高卒で違う

給与明細

消防士の年収は、大卒と高卒で違います。

地域によっては大卒高卒関係なく採用されるので、給与水準が同じ場合もありますが、東京消防庁のように試験区分が違う場合では採用区分が決められていますので年収が大きく変わってきます。

どのような違いがあるのか見ていきます。

初任給は違う

給与明細

東京消防庁の場合、初任給は毎年変わる場合がありますが、採用区分によって給与水準の差があり、以下のような給与水準となっています。

 専門 約256,000円
一類(大卒相当) 約247,000円
二類 約227,000円
三類(高卒相当) 約208,000円

2015年1月1日現在

東京消防庁のように採用区分がある消防本部もあれば、採用区分がない消防本部もあります。受験を考えている地域を管轄する消防本部の採用案内を確認しましょう。

最終的には学歴ではなく階級と年功で決まる

本

上記のように、初任給では大卒と高卒で給与が変わります。

ここで重要なのは、消防士の給与は、学歴そのものというよりも、階級と年功で決まるということです。

公務員の給与は、給料表という表に基づいて決められています。

例えば、一番下の階級ならいくらからいくらまで、その次の階級ならいくらからいくらまで、と表になっているのです。

ここで、昇任すると表の隣の階級に移るわけですが、実は、昇任そのものではそれほど給与は上がりません。

どちらかというと、「昇任せずにいつまでも同じ階級にいると、そのうち給与が上がらなくなる」という言い方が当てはまります。

大卒と高卒では昇任試験を受けられるタイミングが違う

試験

東京消防庁では、学歴が関係するのは、最初に受験するときの採用区分です。

採用区分によって昇任試験を受けられる年数が変わってきます。

なので、学歴が直接、昇任の有利不利に関係するのではなく、採用区分ごとに昇任試験を受ける年数が変わり、階級が上がるスピードもそれぞれ違うということになります。

東京消防庁を受験する際、専門系と一類は大卒以上が受験対象で、二類と三類は主に高卒以上が受験対象となります。

それぞれ採用後に、決められた経験年数を経て昇任試験を受けるのですが、専門系や一類区分は、昇任試験を受けるための経験年数が短くなる傾向があり、二類や三類は経験年数が長くなる傾向にあります。

つまり、学歴そのもので給与の差はないものの、採用区分によって昇任のスピードが違うので、結果として少し給与が違ってくるということです。

昇任試験の受験に必要な経験年数
区分 専門 一類 二類 三類
消防士 2年 2年 3年 4年
消防副士長 1年 1年 1年 1年
消防士長 1年 1年 2年 3年
消防司令補 3年 4年 4年 4年
消防司令 6年 6年 6年 6年

消防本部によっては、消防副士長を飛ばして消防士長試験を実施する場所もあります。各消防本部ごとに昇任試験の実施も細かく決められています。

このように、学歴そのものではなく、採用区分によって昇任スピードが違うことが給与に影響しています。